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Hiroki Mafuyu Blog

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2011年 03月 23日

Last Chance

計画停電の時間帯に外出した
同じグループでも停電が実施されるエリアとそうでないエリアがあるようだ
何故なのかは分らない

明かりの乏しい街を歩いていてパリを想い出した
3年前 フランスの美術学校 Strate Collège のワークショップの為 1週間パリに滞在した
講義の後 食事をする店を探しながら夕刻の街を徘徊するのが楽しかった
郊外だったこともあってか 妙に国立に似ているなぁなんて思いながら歩いていた
でも違うのは光だ
東京よりずっと薄暗い灯りの中に街が溶け込んでいる
昔 初めてニューヨークに行ったときにも同じように感じたものだ
42nd Street タイムズスクェアの薄暗さに驚いた
マンハッタンで一番の盛り場であればもっとギンギラギンと思っていたからだろう
多分 新宿歌舞伎町あたりに重ね合わせていたのだと思う


でも暫くするとその優しい光が好きになった
ゆっくりと夜に包まれていく心地良さがあったからだ
白熱灯の柔らかい光がそう思わせていたのかもしれない


だから東京に戻ったときは眼がくらんだ
何故こんなに白々しいまでに明るくなければならないのだろう
それとも夜でもアッパーに働けってことなのか


節電や計画停電で街が優しくなるのなら私は大歓迎だ
パチンコ屋のグロテスクな電飾が消えたのも嬉しい
量販店の過剰なアナウンスが静まるのもありがたい

過度なエネルギーを必要とする生活様式が今回の不安を呼び込んだとしたら
それを考え直すチャンスなのだと思う

初めてのチャンス
でも最後のチャンスかもしれない

何よりも子供達の為に考え直さなければならない_


Last Chance_d0060251_0321156.jpg
国立大学通りと桜通りの交差点。信号機が機能していない為、警官が交通整理をしている。道路奥が停電中の富士見団地。手前は灯がともっている。


Last Chance_d0060251_0341354.jpg
2008年春、パリ郊外マルセル・サンバ広場。国立駅前に良く似ていた。

by hirokimafuyu | 2011-03-23 00:40 | 雑記 | Comments(0)
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