Hiroki Mafuyu Blog

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2006年 07月 30日

obsession

詳細を書くつもりはないが_

ある種の強迫観念がもたらす落とし穴があるようだ
冷静に考えれば分かることなのに 仕事が絡むことで見え難くなる
ましてやそれを拠り所として自ら罠にはまる輩もいるからだろうか
確かな患部が存在しないが故に進行してしまった病のようだ


私は20代のある時期を泥沼のような人間関係で過ごした苦い経験がある
全ては自分の無知と不安が招いたこと
それで30を過ぎた頃一旦全てをご破算にすることにした
とても勇気が要る判断だったが間違いではなかった
私にはそれ以来会っていない人間が山ほどいる

仕事を「漫画家」から「イラストレーター」にモードチェンジをしたのもこの時期だ

ちょうど20年前の夏
私は焼けたアスファルトを踏みしめて出版社にイラストの持ち込みをした
地下鉄を乗り継いで一日何社もの編集部を訪ねた
汗にまみれながらも爽快だった
自分が生まれ変わる瞬間を感じていたからだ
幾つかの幸運な編集者との出会いに恵まれすぐに忙しくなった
これも自分が引いてきたことだと思う
この世の中に偶然はない

今回は当初アクシデントと思ったことがきっかけだが
結果として客観的な視点を取り戻す良い機会になったのかも知れない
これに限らず周囲との関係を冷静に検証する時季が来たようだ

若い頃 心に刻んだ早川義夫(ex.ジャックス)の言葉を思い出す


敵はもっと遠くにいるんだ_
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by hirokimafuyu | 2006-07-30 23:12 | 雑記 | Trackback | Comments(1)
2006年 07月 29日

葬儀の日

高校時代のクラスメートの通夜に出席

演劇をすればお姫様役が誰よりも似合う美しい人だった

3年前から体調を崩していたらしく
今春の同窓会にも欠席で 少し気になっていた

大学生を筆頭に三人の愛娘を残しての旅立ち
末娘は中学生_
セーラー服姿の沢山の学友達が泣いていた

私にとって同窓生の葬儀は初めてのこと
式後 集まった級友10数名と近くの居酒屋へ
〆切を抱える身ながら飲まないわけには行かない

思い思いに昔話をする
記憶は皆まちまちで一つのエピソードに様々な解釈があり驚いたり笑ったり
眠っていた感情が開き夢のような時間が過ぎる

悲しい席ながら心優しい仲間達に出会えた幸せを感じていた
多分 何かを洗い流し再生していたのだろう

改めて良い仕事をしなければと思う

若くして逝った友人の為に出来ることがあるとすれば
自分の命を精一杯燃やして生きていくことしかない_
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by hirokimafuyu | 2006-07-29 06:35 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 26日

儀式

私は低血圧なので起床後しばらくは使いものになりません
30分程して目が慣れた頃 昨晩まで描きかけの絵を引っ張り出します

一日の儀式の中で一番気が重い瞬間

大抵の場合 頭を掻きながら今日は何をすべきか考えます
どこに手を入れたら良いのかを冷静に判断するわけです

でも今朝は初見で気に入ることが出来ました


とても嬉しい

いつもこうだと良いのだけど_
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by hirokimafuyu | 2006-07-26 21:04 | POP ART | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 24日

Lou Barlow

ルー・バーロウの新作「EMOH」を聴いた

と言っても2005年の作_
私は新譜が出ていたことさえ知らなかった

いつものdisk unionで偶然発見購入した
セール価格で¥800
申し訳ないような値段だ

ルー・バーロウを初めて知ったのは'95年 ラリー・クラークの映画『KIDS』サントラ盤でのこと
Sebadow名義の「SPOILED」
そしてFolk Implosion名義の「NATURAL ONE」が素晴らしかった
所謂インディー・ローファイ・ブームの頃_
4chで録ったような粗い音が正直で気持ちよかったのだ

それからSebadowとFolk Implosionを買い集めた
しかし4ch・宅録の場合 よほど曲が良くないとCDの長い時間聴き続けることは出来ない
結局 良いところだけ編集したテープを作って聴いていた

ある時TVで初めてルー・バーロウが歌う姿を見て驚いた
小太りモサモサ大男_

これじゃオタクじゃん、、、

それからなんとなく聴く機会が減った
私のミュージシャンに対するスタンスはこんなものである
音と見てくれの佇まいがリンクしてないとその気にはなれない
どうも勝手にDNA時代のアート・リンゼイをイメージしていたようだ


そして約10年ぶりの音源
ソロとしては初めてらしい
ギターの音はFolk Implosionの地続きながら歌声は深みをましている

音数少なく心揺さぶる曲がある
気がつけば何度も繰り返し聴いていた


この人はまだいける_
何となく惚れ直した感じ
昔のCDをもう一度聞き返してみようと思う



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by hirokimafuyu | 2006-07-24 11:06 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 22日

日本化_

サッカー日本代表新監督にイビチャ・オシムが正式に決まった

今 考えられる最良の選択
そして過去代表監督の中でも最高の人選だと思う

就任記者会見でもオシム節が炸裂
ドイツワールドカップでの敗北をどう見たか_
という記者の質問に

 逆に質問したい
 みなさんが失望したとすればその前に状況を楽観視していたことになる
 その見方はどんな根拠に基づいていたのか
 力以上の期待をすると失望することになる
 現実的に考える必要がある_

彼の言葉は辛口ながらいつも自然に心に入り込む

 最初にやらなくてはいけないのは代表を“日本化”させること
 初心に帰って日本らしいサッカーをしようということだ
 いかに持ち味を生かすかを考えている_

外国人監督がここまで言うのは
余程の覚悟とその国を愛する気持ちがあるからだろう


では日本とは何か_

言葉がその場だけでなく
テーマとして心に残ることもオシム流

写真はドイツワールドカップ日本代表に巻が選ばれた時のもの
ジェフ千葉練習グランド
お祝いに駆けつけたサポーターに挨拶をさせる為に巻を伴って_


私の大好きな写真



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by hirokimafuyu | 2006-07-22 04:59 | SPORTS | Trackback(1) | Comments(0)
2006年 07月 20日

音響系の秘密

夕方起床_

生活時間帯が反転
当然のことながら良い目覚めとはいえない

何か気の利いた新譜を聴かなくては仕事にならない

昨夜パラパラと見ていた音楽雑誌で
アルゼンチン音響派 ファナ・モリーナ新譜「ソン」を知った
「アルゼンチン音響派? ファナ・モリーナ 何それ、、、」
全く馴染みのない女性シンガーだが何となく気になって聴いてみたくなる

夜8:00_駅前のdisk unionへ
新着コーナーにRADIOHEAD トム・ヨークの初ソロ・アルバム「THE ERASER」があったので試聴

良い_

RADIOHEADは「KID A」以降長い迷走状態が続いていたが
このソロはいい意味で抜けた感がある

ファナ・モリーナと併せて購入
寿司を食べて帰宅_

で今 この二枚のDISKを聴きながら仕事をしている
感じたのは接点があるとは思えない両者の印象がとても似ていることだ
ファナ・モリーナはインタビューでテクノロジーに疎いことを話していたが
ある意味 天然なのだろう
フォークロアと先端音楽の間をすり抜けたような音像ながら
結果として涅槃に辿り着いてしまったような佇まいがある

片やトム・ヨークはRADIOHEADの実験の海での溺死寸前から引き上げられたような
「生きているだけで儲け物じゃん_」的な屈託のなさが功を奏している
先端テクノロジーにさえも道ばたで拾った武器を振り回して遊ぶ子供のようで
ヒリヒリしつつも純粋に音楽として楽しいのだ
勿論 本人がどんな状況・気分で作ったのかは知らないが_

玄関と勝手口から入って同じ部屋で遭遇したかのような二作のCD

暫く聴き続けてみよう


秘密が解けるかも知れない



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by hirokimafuyu | 2006-07-20 02:03 | 音楽 | Trackback | Comments(1)
2006年 07月 17日

LEGENDARY HEARTS

最近またLou Reedばかり聞いている

仕事中聴くものがなくなるとLou Reedを引っ張り出す
そして一旦聞き始めると止まらなくなる

どのアルバムにも知性と暴力がたっぷり染み込んでいて
あとはその都度体が求める情緒性でdiskを選んでいく

今描いている絵には「LEGENDARY HEARTS」がジャストのようで今日は何度もリピートした


Legendary hearts,tearing us apart
with stories of their love_


歌い出しの所が特に好きだ

何度聞いてもこの声にゾクゾクする
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by hirokimafuyu | 2006-07-17 22:03 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 15日

結局の処 ものを創るということは
何かに焦がれ続けるということなのかも知れない

先日_ 
ふいに目に入った画像に心奪われた

絵の美しさに嫉妬を覚えるのは久しぶりのこと

若い頃はこういうことが頻繁だったし
刺激を求めて貪欲に探しに行ったものだ
図書館へ
洋書店へ
美術館へ_

どうも最近は何もかもNETで済むと勘違いをしていたようだ

深く反省


美しいものに出会うとそれだけでモチベーションが上がる

もっと恋をしたい
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by hirokimafuyu | 2006-07-15 17:33 | POP ART | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 10日

メタファー

2006年ドイツワールドカップが終わった

前評判は芳しくなかったフランスとイタリアが決勝に勝ち残ったまではスリリングだったが
幕切れはあっけなかった

稀代のアスリートの現役最後の試合
物語としてこれ以上ない最高の舞台で主役が演じたミスは
それまでの試合の緊張を奪っただけでなく
TVを観ているこちら側にとっても夢から現実に引き戻されるのに充分だった

PK戦が始まった時には既に何かが終わっていたのだ


あらゆるスポーツは暴力(攻撃性)とSEX(歓喜)のメタファーだと言われる

であればワールドカップ決勝の舞台で起こったことも「最高の人生」の象徴と思うべきなのだろう
だからこそのリアル

「彼」が自分の心の棚に今回のことをどう収納するのか
比べることなど出来ないが
私自身 若い頃の沢山の苦い記憶が蘇ってしまってやるせない


スポーツは信じられないような歓喜と残酷を共有する
だからこそ素晴らしい_



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追記_
夕方6:00のNEWSでジダンが大会のMVPに選ばれたことを知った
心から祝福したい
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by hirokimafuyu | 2006-07-10 16:49 | SPORTS | Trackback | Comments(1)
2006年 07月 03日

中田英寿の次

中田英寿が引退を発表した

今日は朝6:00から仕事をして
夜BEERを飲みながら久しぶりに日記を書こうした矢先のこと
NET NEWSの速報で中田引退の文字が踊っていた

nakata.netに本人の長文のコメントが発表されたが
半年前から今回のワールドカップを最後に引退することを決めていたようだ

これでブラジル戦後に10分間もピッチに倒れ込んでいた気分も分かる
本人が言うように沢山の感情が押し寄せてきてどうしようもなかったのだろう

私と中田英寿との接点は特にない
山梨県韮崎の高校生だった頃からこいつは少し違うなと思ったこと
今 借りている家の大家さんが山梨出身の方で
その娘さんが中田と高校でクラスメートだったこと
同じ水瓶座ということくらいだろう

それでも中田英寿はいつも何かの物差しとして自分の中にあった
何か困った時 この場合中田だったらどうするだろうか_
とシミュレーションしてみるのだ

そんな物差しになる人物は多くない
王貞治 野茂英雄 松井秀喜 そして中田英寿くらいだ

上げてみれば皆 スポーツ選手
多分 自分に一番遠いからだろう

絵書きやミュージシャン_美術家の気分は分かる
ある意味フィジカルな衰えがスポーツ選手ほど影響しないことが不幸でもある
皆だらだらと女々しいのだ

29歳で引退を決意した中田はらしいと思う
その清さを羨ましいとも思う

でもお疲れさまとはまだ言えない
彼の次の手が気になるからだ


これからもずっとワクワクさせて欲しい
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by hirokimafuyu | 2006-07-03 22:54 | SPORTS | Trackback | Comments(0)