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カテゴリ:雑記( 97 )


2008年 05月 05日

Memories of you. 4 最終日

4月19日(土)9:30起床
もっと早く起きるつもりだったのだけれど疲れが溜まって起きられなかった
バケットをかじりながら急いで荷物をまとめる
私はこの日 夜の飛行機で東京へ帰る
その前にもう一度 美術館に行き パリの街を歩こうと思っていた

11:00にホテルをチェックアウト、
夕方までスーツケースを預かって貰い外に出た
午後4:00に学生のAntoineが車でホテルに来て空港まで送ってくれることになっている

先ず写真を撮る為にStrate collegeに行く
土曜日 そして春休みが始まったことで誰もいない
昨日までの学生たちが屯して活気がある時に撮っておけば良かったと少々悔やむ
でもその時はその時で そんな余裕などなかったのだ、
ちなみに授業風景の写真は全て野田謙介さんに撮っていただいたもの
本当に何から何までお世話になりっぱなしだった
前日 パリ最後の夜は野田さんを紹介してくれた中田健太郎氏と三人で食事をした
中田さんとは2月からいろいろメールでやり取りしていたが 会うのはこの日が初めて
彼はAugustinの鴨料理専門レストランをセットしてくれていて 絶品ともいえるフォアグラ料理を味わうことが出来た
パリに来てから日本人だけで話をしたのもこの日が初めてだ
ワインも2本空けた
リラックスした野田さんの素の表情を知るにつけ それまで彼に負っていただいたことの意味を感じてしまった
中田氏はまだ少年の面影が残る青年で 今回のワークショップ通訳のことでは こちらが思う以上に適任の人材について考えてくれたようだ
改めて二人に出会えたことの幸運を思う
これは4月24日の日記 「p.s.」で書いた通り 私の友人の星埜守之さんに相談してからのことなのだが
全ては星埜さんの人柄に寄るものと思い感謝をする


イシー駅からRER-C線に乗った
ここからオルセー美術館駅まで約20分だ
セーヌを左側に電車は進み郊外から徐々にパリ市街地に移って行く
この風景のように過ぎてしまえば全てはあっという間のことだ

私にとって外国での講義は初めて
その為 準備には神経を使った
先ず 何がどれだけ要るのか?
画材も含めた所持品を書き出したら 軽く200を超えてしまって驚いた

友人のライター 大津慎一さんには幾度となく相談に乗って貰った
大津さんは昨年までブルゴーニュ地方の古城に関する企画に携わっていたこともあり 年の半分をフランスで過ごしていた
そして元編集者で私の漫画担当だったこともある
つまり同じ修羅場を乗り越えた仲という訳で、こうなると私は何処までも我がままになってしまう悪い癖があり(苦笑
出発の前日まで幾度となくレポートを送っていただいた
基本的なパリの歩き方について、フランス人気質について、簡単なフランス語の使い方、果てはTAXIでボラれない為の運転手との会話の仕方まで、
それでいて「メルシー・ボクー 」 が自然に出るまで3日もかかってしまった(泣


電車が駅に着いた
地下からの階段を駆け上がり オルセー美術館へ
ところが土曜日だったこともあってか人、人、人、、
チケット売り場は何重もの長蛇の列だ

私はルーブル以上にオルセーを楽しみにしていた
印象派名画の数々 マネ、ゴッホ、セザンヌ、
そして何よりミレーを観たかったのだけど この列に並んで入場までどれだけかかるのだろうかと思って途方に暮れた
1時間か、1時間半か、、、

悩んだあげく 私は入場を諦めることにした
待ち時間に1時間以上使って足早に絵を眺めたところでしょうがない
好きな絵であれば尚更のことだ
いつか私は必ずここに戻り もう一度ゆっくり鑑賞することを心に決めた
名画は名画として その時も同じ表情で迎えてくれるだろう

それよりも街を歩き、
少しでも何かを観て廻ろうと思った

人々の表情に
カフェの空気に
恋人達のシルエットに
歩道の汚れに、
何でも良い
何かを感じるべきなのだ

今のパリは
今ここにしかないのだから_



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by hirokimafuyu | 2008-05-05 08:28 | 雑記
2008年 05月 03日

Memories of you. 3 路上の風

パリの土産を届ける為に実家に帰った

父に路上で売られている街風景を描いた絵葉書を買って来るようにいわれていたからだ
水彩画の洒脱な画風のものがお望みだったようだが 正直あまり触手は伸びなかった
冷静に見て 父の方が上手いと思ったからだろう

父は水彩画の達人で私の最初の絵の先生だ
子供の頃 一緒に写生に行き 目の前で一から絵が生まれるのを見れたことは大きい
それは魔法の種明かしのようなものだからだ
80を過ぎても暇さえあれば絵を描きに出かける人だが
今は退院した母の手伝いでそうも行かず 少々不満のようだ

それでも私が選んだ10数枚の絵葉書を喜んでくれた
「お父さんより下手なものばかりでしたよ、」というと
「どのくらい下手なのか、そういうのも見てみたかった、、、」と返してくる
私と父との会話はいつもこんな感じだ
なるほど、とは思ったが それはまた次回ということで納得してもらう

帰り際 父にメールの返信としての英作文をお願いする
数日前 イタリアの出版社から ’漫画の仕事として、イタリア並びにヨーロッパ・マーケットに興味があるか。’ というメールが届いていた
こちらとしては ’勿論あります。’ だが 仕事となれば幾つか確認しなければならないことがある
その為の何項目かのデリケートな質問の英作を父に頼んだのだ
私の英語力ではとても無理、
父は英語とドイツ語に精通していて 子供の頃は家で彼が勉強している姿が一番の記憶として残っている
若い頃 戦争に駆り出され ろくに勉強ができなかったことがコンプレックスだったようで
何年もかけて通信教育で大学を卒業し今も語学の勉強を続ける父に私は頭が上がらない

私は彼がまだ元気なうちにパリの美術館を巡る旅に連れて行けないものかと考えている


写真は4月16日(水)のもの
この日をワークショップ中日の休日にした為 初めて朝から観光をすることが出来た
通訳を務めてくれた野田謙介さんに付き添っていただき先ずはルーブル美術館へ
膨大な「歴史」に圧倒されながらも幸せな時間を過ごす
野田さんいわく「 絵画部門全体の、約1/6。」 を観て外へ、
入り口で待ち合わせていたNicolasの案内で今度は3人で街を廻ることに
今の路上の風にあたることも大切と思ったからだ
レオス・カラックスの『ポンヌフの恋人』の舞台に似た橋で写真を撮りながら映画のことを話すと
「Sensei、ここがそのポンヌフ橋ですよ。」とNicolasに言われる
Nicolasはそんなお上りさんの私に行く先々で丁寧な説明をしてくれた
改めて感じたことだが 彼の細やかな神経はむしろ日本人に近いのではと思ってしまう

夕方、サン・ミシェルのカフェで一休み

無愛想な店員がフォークとナイフをバラバラとテーブルに落とすように置いて行く
その仕草に私の地元 国立市旭通りでフランス風カフェを経営していたK野さんを思い出し笑ってしまった

その後 野田さんの案内でフレンチ・コミックスの専門店へ行く
先ず 神保町の古本屋かと思うばかりの小さくマニアックな書店へ
店内は人ひとりでさえも歩きにくい状態
こんな佇まいの本屋がパリにもあることに少し感動する
次に一般的な専門店へ
この店は1階がPOP ART関係の雑貨等を売っていて 地下のフロアーが全て漫画のコーナーになっていた
フランスではこのスタイルが一番多いらしい
最後に古本屋に行く
私が若い頃 高いお金を払って買った宝物のような本がまだ新品同様の状態で売られていた

これらフレンチ・コミックスについて
日本で見たのと現地で観るのでは印象が違って見えた
このことでは 機会を見て改めて書いてみたいと思っている


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by hirokimafuyu | 2008-05-03 03:51 | 雑記
2008年 05月 01日

Memories of you. 2 パリ・モード

4月14日(月)から始まったワークショップ
実務的なことにおいては、それこそ「聞いてないよ、」の連続
それでも少しずつパリのモードが理解できるようになってきた
目的さえ決まって そこに向かっていれば小さなことはどうでも良いのだ
一応 事前にカリキュラムを送っていたが 教務スタッフはそれすらまともに見た様子がない
「貴方に頼んだのだから、どうぞ好きなようにやってくれ。」ということなのだろう
それでいて要所ではいつの間にか教室にいてこちらのやることを見守っていた
後で廊下で会ったときに「あの実技はとても良かったです。」とさり気なく話してくる

穏やかな信頼と緊張
大人の対応ということなのだろう


Strate collegeは基本的に工業デザイナー、グラフィック・デザイナーを目指す学校で
年に2回 こうして「普段とは別課題に集中する一週間」を設けているようだ
これは生徒達の視野を広げる上で理想的なシステムと思う
ちなみに今回 他には「木版画」「ファッション」「料理」等で8つのクラスがあったようだ


そして18日(金)ワークショップ・ウィーク終了と同時に春休みが始まり 皆 故郷に帰るという
Giumは南フランスへ
Nicolasはノルマンディーに、

勿論パリに残って自分の好きなことに集中する者もいるだろう

あたりまえのことかも知れないけど
何となく羨ましく思ってしまった


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by hirokimafuyu | 2008-05-01 08:42 | 雑記
2008年 04月 29日

Memories of you.1 東京モード

4月13日(日)
パリに着いた日の夜
ArnaudとGiumがホテルまで来て私を市内観光に連れ出してくれた

雨に濡れるパリ
車内から見る街風景
子供のように胸躍らせる私にハンドルを握るArnaudが説明してくれた
「Hiroki、ここは東京でいえば新宿のような所だよ。」
「この辺りは、多分、、渋谷にあたるけど、随分地味でしょ、、、」
彼等は昨年東京に短期留学した際 真っ先に東京渋谷に直行したらしい
渋谷 秋葉原は彼等フランスの若者にとってハイテク日本の象徴のようだ

正直なところ私はどちらの街も好きではない
何もかも不自然に過剰と思うからだ
でも フランスで育った彼等にとってそれが刺激として機能するのは良く解る
多分 世界中でそんな場所はないからだろう

初めてニューヨークへ行った時
42nd Street タイムズ・スクウェアの地味さに驚いたものだ
街一番の歓楽街としては どうしてもギンギラギンの歌舞伎町の電飾と比べてしまったからだろう

昔 XTCのアンディー・パートリッジが音楽雑誌のインタビューで_
「日本ツアーはまるで金星旅行みたいだった、、、」と言っていたことを思い出す
多分ArnaudとGiumにとっても似たような感覚だったのだろう
Giumは東京での短期留学を終えてパリに帰った時 コンビニが無いことに不自由を感じたといっていた

やはりミュージシャンのデビッド・シルビアンが話していたこと
「初めて来日した時は東京のエネルギーに驚いた、
だけど、何度か日本に来るうちに、それが創造的ではなく生産的エネルギーなのだと感じた。
日本人は、一日中強いストレスの下で働いて、仕事が終われば、もの凄い勢いで酒を飲んで発散している。
自分にはそれが理解出来ない。
少しでもストレスのない仕事を選び、夜は酒場ではなく自分のために時間を使うだろう、、、」

私はそれらについてArnaudとGiumに話をしてみたかったが
自分の拙い英語力ではとても無理なので止めにした
パリに来る前日に準備と荷造りで徹夜になってしまったこと
それでいて飛行機では2時間程しか眠られずとても疲れていたこともある

でも今はそれで良かったと思う
雨に揺れるルーブル美術館の横で‘東京モード’を話したところで意味がない

Giumはルーブルの中庭にあるピラミッドについて
不自然に感じる、と言った
私も、そう思うと応えた

それで充分だ



p.s.
この晩は、カメラを持ち出す余裕もなかった。
長旅の疲れと明日からの授業のことで、頭がいっぱいだったから。
ArnaudとGiumは、この後、カフェに寄るつもりだったみたいだが、私はホテルに戻るよう頼んだ。
パリ初日、ほんの2時間程のドライブ。
それでも充分に満たされるものがあった。

写真は17日(木)モンマルトルでの食事会、帰りの車中からの画像。
同じArnaudの車、同じ助手席からということで_
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by hirokimafuyu | 2008-04-29 11:16 | 雑記
2008年 04月 28日

音の道しるべ

創作の現場に戻った

かなり時間が空いたので勘どころを取り戻さなくてはならない
スポーツ選手の試合感のようなもの
もう一度助走から始めるのは大変だけど
これもパリ行きを決めた時点で分かっていたことだ

こんな時はブライアン・イーノの環境音楽を聴く
以前にも書いたけど
長い時間机に座って作業を続けるには少しダウナー気味くらいが丁度良い
それにはイーノが最適だ

机上のTrip
静謐な音の道しるべ



p.s.
前回の日記について、幾つかメールをいただきました。
パリ、フランス、あるいは欧州に対して、改めて様々な思いがあることを知りました。
滞在中にホテルで走り書きした文章があります。
それを使って、気の向いた時に、感じたこと等を書いてみようと思います。

写真は滞在したイシーのホテルから歩いて5分ほどのセーヌ川。
二日目のワークショップが終わって初めてカメラを持って散歩に出たときのもの、
イシーはパリの地図では南西ギリギリに位置する郊外の街。
それ故、セーヌもパリ中心地とは違った趣があります。
賑やかな観光船もここまでは来ません。
時刻は午後の8:00頃。( 東京でいえば夕方5:00位の感じ_)
セーヌ川が華やかな表の顔をひっそり休めているような佇まいで、思わず写真に撮りました。
東京郊外に住む私にとっては関戸橋から望む多摩川のような風情です。
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by hirokimafuyu | 2008-04-28 11:02 | 雑記
2008年 04月 24日

Moonlight Over Paris_

パリは素晴らしかった

空港からホテルまで市街地の外側を走るTAXIから見た街風景にさえ
彩度を押さえた色使いを感じることが出来た
何の変哲もない郊外のビル群
目立つことを良しとする企業広告にしてもやりすぎて下品になったものが見あたらないのだ
その後知ったパリ市内の名所旧跡は勿論のこと、
街外れの小さなカフェでさえその意識を感じ取ることは出来た
改めて美しさとは節度から生まれるものなのだと思った


たかだか1週間の滞在で何が分かるかといわれればそれまでだけど
私は今まで自分の皮膚感覚を一番に生きてきた
理屈でなく駄目なものは駄目で、解釈はそれからになる
今回の渡仏の目的_
カレッジでのワークショップという慌ただしい時間が流れるさなかでさえ美に対して苛立つことはなかった
それはやはり凄いことだと思う

ただ残念なのはあまりにも時間が少なかったこと、
仕事だったので仕方がないが
それでも出来る限り街を歩き カフェや雑踏でその空気に触れることを心がけた
次は時間を作ってもっともっとパリの街を歩き廻りたいと思う


それでも充実した旅であったことでは間違いない
これは通訳を引き受けてくれた野田謙介氏を始め 出会った人達に恵まれたからだろう

教え子達との再会も果たすことが出来た
Eveはモンマルトルのレストランを予約してくれ
図らずも日本的にいえば「同窓会」のような雰囲気で食事を楽しむことが出来た
彼女は昨年就職したデザイン会社で既にかなりの責任を負う立場のようで
大人びて より魅力的な女性になっていた

Eveと同期に東京に来ていたAchilleは今ニューヨークで働いている
パリ行きが決まった際に出したメールには真っ先に返事をくれた

Dear Hiroki,

That's such a good new your are coming to Paris.
You will really enjoy your time here and know more about french comix.
I won't be able to meet to you because I'm working in New York City for the moment (I am in great design packaging agency) but I can give you the best comix address in Paris and th place to go.
I am so disappointed we can meet again, you learnt me so much.
Let me know if you need anything else.
Have a good trip, the french students are lucky.

Achille Lenglemetz


漫画が大好きなAchille
会えなかったのは残念だけど
彼がニューヨークで頑張ってるのは素晴らしいことだと思う
いつかまた必ず彼と会いたい

Charlesは再会したその直前 就職先との契約書にサインをしてきたと言っていた
パリの会社で鉄道車両関係のデザインをすることになるようだ
この日まで約半年インターンとして試されていたらしく
正式に決まったことで安堵している表情が印象的だった
「おめでとうCharles!」
Emmanuel はニューヨークでの就職を希望していて それももうすぐ決まるとのこと
皆 本当に頑張っているようでこちらまで嬉しくなる

ワークショップでは現役学生のNicolas, Gium, Arnaud がことあるごとにフォローをしてくれた
私の課題について 東京で経験のある彼等がその意味について改めて説明してくれたのだ
彼等は短期留学の際 3ヶ月間私の授業を受けたことで今回のワークショップのクラスには入れないとのこと、
それでもいつも誰かしらがクラスに紛れ込んで潤滑油のような役割を負ってくれていた
そのおかげで学生達とも随分打ち解けることが出来たように思う
本当に感謝している

思えば私の外国体験は 初めてニューヨークに行った時からずっと仕事がらみだ
それはそれで刺激的なのだけれど
一度 街や美術館を廻るだけの観光をしてみたいと思わせる魅力がパリにはあった

美しく調和の取れた街を歩き回り
疲れたら街角のカフェでワインを飲む、

なんて素晴らしい、
私はもう一度あの場所に戻ってみたいと思う



p.s.
幸福な時間を過ごせたのはワークショップの通訳を務めてくれた野田謙介氏の力に寄るものだろう。
パリ在住5年の野田氏は、京都大学を卒業後、パリ第七大学に留学。
早くから漫画とB.D(バンド・デシネ)の比較に興味を持ち趣味を超えた研究をして来たようだ。
昨年「月刊ペン」誌8月号では「世界のコミック大研究」という企画・構成を担当。
COMICの起源から始まり現在に至る変化の詳細な記述には驚かされる思いがした。
出会いは、先ず友人の東大教授、星埜守之氏に今回の渡仏を相談したことによる。
星埜さんの教え子筋でパリ第七大学に留学している中田健太郎氏を紹介して貰い、
その中田氏がワークショップの概要を理解した上で、改めて適任者として野田氏を推薦してくれたのだ。
私にとっては、これら全ての流れが縁を感じさせるものだった。
野田氏には通訳だけでなく、地下鉄の乗り方や、短時間での美術館の観賞の仕方まで教えていただいた。
16日の「同窓会」も、彼が同席してくれたおかげで、初めて皆が母国語で話をすることが出来た。
心からの感謝をしたい。

野田氏、中田氏共々、日本に帰国した際はお酒を呑む約束をしている。
お二人とは、これから友人としてのつき合いが始まることを願っている。


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by hirokimafuyu | 2008-04-24 00:01 | 雑記
2008年 04月 11日

昨夜_

担当編集者氏と会った

パリへ行く前に漫画の途中経過を見て貰う為だ
とても好感を持ってくれたようで安心した
帰国後取りかかるラストシーンについて話し合う

7時にロージナ茶房で打ち合わせ開始、
9時に場所を移して食事をしながら話の続き
11時にBAR FUKUSUKEに移動して気がついたら深夜の2時だった
担当氏をタクシー乗り場まで送って一日が終わる
長く充実した時間

今の気分で漫画に戻れないことが残念だ_
これからワークショップで使う資料をまとめなければならない
スキャンとプリントでどれだけの時間が掛かるのだろう
足りない物を買いに行かなくてはならない
仕事関係の書類を書かなくてはならない

パリでは沢山の体験が待っていることだろう
未知の感情が生まれることもあるだろう

持ち帰った新しい感性で最後のシーンを描き上げたい

早く制作に戻りたい_
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by hirokimafuyu | 2008-04-11 00:16 | 雑記
2008年 04月 07日

Art Cafe Friends_

恵比寿のギャラリーカフェオーナーの鈴木さんからメールをいただいた
昨年5月ビル取り壊しの為 やむなく閉じたArt Cafe1107だが
Art Cafe Friendsとして10ヶ月ぶりに新たな移転先で再開することになり
その復活パーティーへのお誘いだ

Art Cafe1107は私にとって展示の原点のような場所だった
2000年と2005年冬から2006にかけて二度の個展を開催した
オーナーご夫妻の理解のおかげでとてもパーソナルな空間を作ることが出来た
だからこそ閉廊の話を聞いた時はとても残念だった
http://kquarter.exblog.jp/5545843
鈴木さんもこの一年間新しい場所探しや準備等で大変だったろうと思う

先ずはともかくおめでとうが言いたくて電話をした
久しぶりの声、張りがありとてもお元気な様子だ
旅行の準備で残念ながらパーティーには出席できないことを先ず詫びる

恵比寿西口から1分
元恵比寿ボウルの跡地に建ったオフィスビル地下1F
以前のArt Cafeの倍近くのスペース
その分 維持していくことにおいて人生最後の賭にも感じているとのこと、
鈴木さんから次々に重い言葉が飛び出してくる
それでも腹を括った人間の話を聞くのは気持ちが良い

「また個展をやってください」と言われこちらも身が引き締まる思いがした
パリから帰ってきたら真っ先に寄らせてもらう約束をして電話を切る

何だか胸が熱くなった

ギリギリを行く勇気
幸福とはそこから始まるものなのかも知れない_
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by hirokimafuyu | 2008-04-07 02:07 | 雑記
2008年 04月 04日

Workshop

フランスに行く準備をしている

パリのStrate collegeから4月半ばのワークショップ・ウィークに MANGA ARTとしての講義依頼があった為だ

Strate collegeは5年制のIndustrial Designを専門とする学校で
私が講師をする東京の学校とは姉妹校として昔から短期の交換留学が行われていた

そのフランス人留学生達が3年前から私のクラスにも入っていることは以前書いた通り、
彼等からもStrate collegeがワークショップ・ウィークに世界中から講師を呼んでいることは聞いていた
学生たちはそこで普段と畑違いの課題に取り組むことが出来るということだろう
これは学校として とても理想的な環境だと思う


その別課題を教える一人として今回 自分が呼ばれたのだろうけど、
嬉しい と思う反面 暫くは承諾の返事をすることが出来なかった
これがただの旅行ではないことと
今現在も制作中の漫画に決着がついていないからだ

3月末に発売された『MANDALA』VOL.2に結局掲載することが出来なかった
昨年末の時点での進行具合から担当氏が判断したことで 私としても致し方ないとは思っていたが
送られてきたVOL.2の充実した内容に 改めて載せられなかったことを残念に思う

慣れないデジタルということもあるけれど
一作にここまで時間がかかったのは初めてのことだ

今 私はVOL.3に載せるべく作業を続けている
これだけ集中力を要する仕事をするにしては 自分は考えるべきことが多すぎたのかも知れない
それでも断り切れないもの以外はイラストの仕事も制限して漫画を描いていた
海外も含めた幾つかの展示の話も保留あるいはお断りをした
とても残念だし 申し訳ないと思っている

これが市場原理から逸脱したやりかただということも良く分かっている
そこまでして一体自分は何を探してるのだろう_



フランスの話に戻ろう
私がパリ行きを決めた理由は三つある
一つはフランスがB.D(バンド・デシネ)の本場であること、
若い頃からのB.Dへの憧れなくして自分はありえないと思うからだ

二つ目はこれから取りかかるラストシーンが偶然ながらパリの情景からコラージュされていること、
自分の目で美しく混在した文化を観ることが出来る!
最後は、
留学後 パリに戻って私のことを話してくれたフランス人の教え子達にお礼を言いたいからだ

3年前 Eve,とAchille,
2年前 Emmanuel,とCharles,
去年が Guillaume,Nicolas,そして Arnaud,
皆 本当にいい奴だった

彼等はろくに英語もしゃべれない私を ある意味日本人学生以上に理解してくれたようだ

私は彼等に会ってお礼を伝えたいと思う、
理由の一番はそれかもしれない


写真は昨秋のもの
左からArnaud、Nicolas、私、韓国からの留学生、Guillaume、
再会をとても楽しみにしている_
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by hirokimafuyu | 2008-04-04 18:46 | 雑記
2007年 12月 11日

Suburban Knights_

約二ヶ月半ぶりの更新

相変わらず追われるような日々が続いている
予定が狂いまくりで幾つかの依頼をお断りした
スペインのギャラリーから話が来ているが条件面での英作文が難儀で交渉が停まっている

要因は未だ制作中のカラーコミック
サイレントで16枚を見せていくことがこれほど大変とは思わなかった
街の情景描写半ページ一コマに2週間かかった
どうやら二年越しの仕事になりそうだ、、、

移動用にノートパソコンを買った
新しいPCは楽しい
そこはかとなく幻想と希望も届けてくれる
でもテクノロジーが新しいイメージを生むわけではない


何処まで踏みこんで行けるか
何処で切り上げべきか_
それを教えてくれるソフトはない

一筋縄で行かないのは昔から
改めて自分は何年こんなことをやってきたのだろうと思う


でも落ち込んでいるわけでもない
確かに何かに触れている実感があるからだ



p.s.
この二ヶ月間で響いた音源、
何と言ってもUNDERWORLDの新譜:Oblivion with Bellsが素晴らしかった
ALEC EMPIREの新作:The Golden Foretaste of Heavenも良い
そしてHARD-FIというイギリスの新人バンドを好きになり始めている
セカンド・アルバム:ONCE UPON A TIME IN THE WEST
聴いていると切なさで胸をしめつけられるような瞬間があってたまらない

もっともっと今を伝える音に出会いたい
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by hirokimafuyu | 2007-12-11 02:45 | 雑記