Hiroki Mafuyu Blog

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カテゴリ:POP ART( 45 )


2007年 12月 17日

Sequential Arts_

目まぐるしい一週間が過ぎた

12月11日_
大腿骨骨折で実家近くの病院に入院中の母を見舞う
先月末トイレで転んでの事故
実家は4駅の距離なのに忙しさでなかなか見舞いに行けず家族に任せっぱなし
本当に申し訳なく そして感謝している
この日も徹夜明けの状態でフラフラと病院へ向かった
幸い手術後の経過も良好でホッとしている
夕方帰宅後6時間ほど睡眠を取って作画に戻る

12日_
そのまま一晩中仕事をして朝8:30に家を出た
10:00に銀座のホテルで来日中のアメリカのアート・カレッジSCAD(Savannah College of Art and Design)学生達へのレクチャーがあったからだ
これは昨年末に続き2回目のこと

彼等との出会いは昨秋 教授のRay Goto氏からメールをいただいたことによる
「アトランタのサバンナ・カレッジ・オブ・アート・デザイン、Sequential Art科の学生約20名と東京にマンガ・アートの勉強に行くので是非彼等と会って話をして欲しい、、、」
私はてっきり講師をしている学校の姉妹校かと思い教務部に確認したところそうではなかった
Ray Goto氏と銀座で会った際にまずそのことを聞いてみた
Timothy Lehmann著の「MANGA: Masters of the Art」アメリカ版で私を知りその後Web siteを観て依頼しようと思ったとのこと

「MANGA: Masters of the Art」が発売されて以来 北米からのメールが増えた
所謂ファン・メールだがどれも創作に対する質問が絡んでいて 複雑なものになると英作が滞りなかなか返信が出来ない
現在もカナダの大学生からのコアな質問が届いている
毎度の嘆きだが
今更ながらもっとちゃんと英語を学んでおくべきだったと悔やんでいる
ちなみにこういった質問を日本の読者から受けたことはない、この違いは一体何なのだろうか

話は前後するが私はSCADが漫画もアニメもゲームもSequential Arts(連続する美術_)として一括にして指導していることを面白いと思っている
私がしてきた仕事の殆どもここに含まれるからだ
イラストであろうが漫画であろうが大切なのはコンテンポラリー・ポップ・アートとしての鮮烈なイメージだろう
今の若い作家にとっては当たり前のことと思うが 私が20代の頃は同業者に漫画なのかイラストなのかどっちかにしろと何度もいわれたものだ


そして今年のレクチャー
昨年よりも人数が増えて49名
まず商業美術としての仕事について話しをする
次に持参した原画を見せながらのテクニック解説と質疑応答
いつもながら異文化圏の人達とのやり取りは楽しい
別角度からの自分を知る良い機会だからだ
予定の2時間はあっという間に過ぎた

この日は午後から東京の学校の授業がある為 終了後 駆け込むように地下鉄ホームへ
慌ただしさは一日中続き 最初の食事が取れたのが夜の8:00過ぎというありさまだった


12月14日_
同じくアメリカからの友人とのミーティング
昨秋10月ロサンゼルスで行われた「Bliss Express Show」
Nucleus GalleryのオーナーBen Zhu氏がスタッフや作家達数名と日本に来ていた
メールでは旅の目的は企画の打ち合わせと旧交を温めるためとのことだったが
出迎えた日本人作家4人も含め11名ともなれば宴会モードになってしまう
新宿「花炎」で七輪バーベキュー・パーティー

Benから来春Nucleus Galleryをもっと広い場所に移転する話が出た
既にかなりの準備が進んでいるようで何枚かの内部の写真を見せて貰った
確かにかなり広い
彼としては今回それを直接伝えたかったのだろうと思った
リセットをしてまた新しいことを企てているのだろう
Benがこちらに求めていることは何となく解るのでそれを具体化できるよう準備していきたいと思う
Nucleus Galleryのような現代マンガ・アートに的を絞ったギャラリーは珍しい
額装画・プリントの販売は勿論 ショップ・コーナーでの様々なアート・グッズ・そして世界中から集められたマニアックな専門書コーナー
それがただのオタク趣味にならずPOP ARTとしてのスリルを感じさせるのはBenのセンスの賜なのだと思う

そのBen Zhu一行に日系三世マンガ・アーチストのKazu KibuishiそしてPhil Cravenがいて
彼等が前述のSCAD学生達へのワーク・ショップに特別講師として参加したことをRayから聞かされていた

これは通訳の方が席を外していたときに聞いたことなので正直詳細までは分からなかったが
つまるところ 私のアメリカとの接点二つがいつの間にか繋がっていたことになる
縁を感じたというか何というか 驚いた顔をしているとRayが言った

「Hiroki、この世界は狭いんだよ_」



KazuとPhil に出会った時のことを書いておきたい
これは昨年の日記Bliss Express に書きそびれたことでいつか何かの折りでと思っていたことでもある

私が「Bliss Express Show」 に参画したのはイラストレーターとしてだが'
Showの翌日Benに
「実は漫画も描いてるんだよ、、、」とまだ発売前の『MANDALA』'Out Of The Blue'のプリントを見せたところ
彼がその場で電話をしてL.Aの友人漫画家達を呼んでくれたのだ

それが
Kazu Kibuishi
Phil Craven
khang Le だった




長くなったので今日はここまで
また続きを書きましょう

p.s.
写真は12日のレクチャーの時のもの
デビッド教授のblogより借用 _
Pic by David Duncan. Savannah College of Art and Design : Professor
Thank you!!!
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by hirokimafuyu | 2007-12-17 06:58 | POP ART
2007年 07月 22日

不器用ですから_

久しぶりにデジタルで漫画を描いている

『MANDALA』の続編コミック、カラー16P
私にとってフルカラー16枚は大変な枚数だ、
久しぶりのタブレットとペインター・ソフト
忘れていることも多く友人に電話をかけ初歩的な質問をしたりしている

先々週で講師の仕事が夏休みに入った
以来 新宿歌舞伎町に取材写真を撮りに行ったくらいで
あとは引き籠もりで仕事をしている

いつもながら漫画を描くのは楽しくも難しい
新作の度に必ず未知の問題が生じ今までの自分の経験では補えないことが起こってくるからだ
大変だけどそこに創作の醍醐味があるのだと思う
新しい手法というか、新鮮な考え方が必要なのだ

昔 私の漫画の師に当たる方が
「プロは出来ることしかやらないが、アマチュアは出来ないことをやろうとする_」
と言っていたのを思い出した

それでも当の本人が新しい画風を作る上で苦しみながら描いていた
当時高校生の私にとってその姿は鮮烈に記憶に残っている
プロの作家はさくさく機能的に仕事を進めるものとばかり思っていたからだ
当たり前のことながらものを作るのは簡単なことではない
悩んだり不器用でも良いのだ、
要は結果として何を残せたかだろう

やはり昔 横尾忠則がイラストレーション誌のインタビューで語っていたこと
「ぼくは自分自身で誰もやってない仕事を作って、それを見たいんです_」

二十歳の私は何度も読み返し、自分もそうありたいと願った

それは今も続いている
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by hirokimafuyu | 2007-07-22 23:43 | POP ART
2007年 07月 12日

たましいの隠れ家

7月10日_
路地を入った一角
緑に囲まれた小さなギャラリーで加藤龍勇展「はだいろのたましい」が始まった
東京、恵比寿
駅から数分の場所に秘密の隠れ家のような画廊が存在することに先ず驚く
優しい光を放つ加藤さんの絵にぴったりの場所だ

展示会だから見ることが目的なのだが
何よりも絵のオーラにつつまれる幸せを感じる

ウェブサイトで知った作品もまるで違う表情でそこにいた
とても柔らかでありながら凛とした世界
自分が観ていたものはほんの一部だったことに気づかされる

子供のような気分で画材や画法を聞くのが楽しい
ちゃんと答えてくれる加藤さんが嬉しい、


夕刻のギャラリーには同業の友人達が集まり 絵を見た後は皆で近くのお店へ
このだらだらと歩いて移動する5分ほどが良い
久しぶりに会う顔と顔
皆の笑顔が弾けている、
忙しいそれぞれの時間の中からここに集まり祝いの酒を飲む

穏やかな愛
至福の時
たくさんの素敵なたましいにふれた一日_

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by hirokimafuyu | 2007-07-12 01:56 | POP ART
2007年 07月 09日

加藤龍勇 個展「はだいろのたましい。」

イラストレーター、そして絵本作家でもある加藤龍勇さんが久しぶりの個展を開催する

加藤さんと初めて会ったのは2001年のこと
それ以来大切な友人としてのつき合いが続いている

以前にも書いたことだが大人になって友達を作るのは子供の頃のようには行かない
寛容さは勿論のことだが 触れあった美意識や価値観に対する素朴な信頼が必要なのだと思う

加藤さんは飄々とした佇まいながら
話していると優しさと知性がとても高いレベルで同居していることが分かる

私達はたまに電話で話をし
時間が合えば酒を呑み
ごく希に秘密のロック・セッションなどをする
私がギターで彼はドラムだ、
一緒にいると 子供の頃公園の砂場で幼友達に他愛もない相談ごと(?
を持ちかけた(られた)時のような気分になって心の毒を検証しあったりもする


会期は7月10日から15日まで
場所は恵比寿の「ギャラリーMalle」
http://galeriemalle.jp
画像は加藤さんのHPから無断で借用したもの(笑
http://www.fuki.sakura.ne.jp/~burabura
20数点という描き下ろし新作が楽しみだ

個展のタイトルは「はだいろのたましい。」

なんて素晴らしい_
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by hirokimafuyu | 2007-07-09 08:51 | POP ART
2007年 06月 05日

紙一重_

たまに昔の自分を知る読者の方からメールをいただくことがある
イラストレーターとして仕事をする以前
20代の漫画家時代を知る人達からだ

当然それなりの年齢ということもあるからだろう
穏やかながら的を得た文章
今後の私への提言などを読んでいると正直身に余る思いがする

私の20代は漫画家として自分を商業に乗せることで右往左往した10年だった
これも仕事と思い 気乗りのしない原作付き劇画を描きとばした時期もある
仕事を失うことが怖くて求められれば何でも引き受けた
たまったストレスをバンド活動で撒き散らした
節操などあったものではない
その結果主体性を失い27の頃には完全に行き詰まった
寒くもない季節に歯がガチガチして眠れなかった夜がある
先の見えない不安の極にいた_

18才で漫画デビューして10年が過ぎながら作家として何も残していないことが情けなかった
短編集「K,quarter」の断片になる作品を書き始めたのはその頃で
二・三流誌の片隅に場違いな漫画を描かせて貰った
雑誌の商業概念とは別枠のページをもらったようなものだ
私の漫画を載せたところで本が売れるわけはない
Wa社のM氏、S氏、Ta社のY氏、、、To社のo氏、
侍のような編集者達の心意気に支えられてのことと改めて感謝している
そうして自分を確認することだけを目的に幾つかの短編を描いた
志を持ってベストを尽くしそれで駄目ならしょうがない、
当たり前の指針を取り戻すことからの出直しだった

周囲からは こんなとこで何気負ってんだと露骨に揶揄もされたが気にはならなかった
それだけ追い込まれていたのだろう
自分に作家としてどれだけのことが出来るのか、それだけが興味だった
もう一つ見つけたことは 結果に関わらず自分の創作に夢中になることの快感だった
その状態の時には一切の不安が波立たないことを知った

暫くして今はない小さな出版社からそれらを短編集としてまとめないかという話があった

嬉しかった、
たかだか数千部でも自分にとって初めて作家としての「名刺」が出来たのだ
紙一重で夢が繋がる思いがした、
その頃胸に刻んだことは今も私の物差しとして機能している


情報が多すぎる時代
沢山の雑念が駆けめぐり本質を見つけることは容易ではない
それでも探しあてたテーマに命がけで集中すること以上の幸せはないと思う


自分を見失いそうになると本棚から「K,quarter」を引っ張り出す_


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by hirokimafuyu | 2007-06-05 13:23 | POP ART
2007年 04月 17日

The Aliens' Choice-Psychedelic Dreams

『MANDALA』の担当氏と次回作の打ち合わせをした
構想に対して大筋で理解が得られホッとしている
これから本格的にコンテに入るが なんとか前回より長いページを書きたいと思う

学校の新学期も始まって 講師業・イラスト制作との三つ巴で進めなければならない
でも今はこれが自分のスタンス

新作のコンセプトはThe Aliens' Choice-Psychedelic Dreams_


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by hirokimafuyu | 2007-04-17 03:03 | POP ART
2007年 04月 08日

heavy, sexy and psychedelic dreams.

「Out Of The Blue」では幾つか感想のメールをいただいた
それぞれ心のこもった文章でとてもとても感謝をしている


セリフのないサイレント漫画ということもあってか解釈は様々
当の私でさえ気づかなかったことを指摘されてドキリともした
何となく潜在的な自分の心理を見透かされたようで気恥ずかしいのだ

でも本当の面白さとはその辺りのことなのではないかと思う
理性での計算だけでは届かないものがあるはずだ

次はもっと無意識からの風景を捉えたい


ヘビーで、セクシーで、サイケデリックな夢のような物語を書きたい_


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by hirokimafuyu | 2007-04-08 00:31 | POP ART
2007年 03月 26日

MANDALA_Out Of The Blue

週間モーニングの25周年記念号『MANDALA』(A4大型/オールカラー)が創刊した
http://www.amazon.co.jp/MANDALA/dp/4063788393/ref=pd_bbs_sr_1/249-1254958-2005126?ie=UTF8&s=books&qid=1174814974&sr=8-1
私の新作漫画「Out Of The Blue」(シリーズAPPLES/カラー8p)も収録されている
作家陣は日本・イタリア・フランス・中国・韓国・シンガポールの六カ国に渡り
MANGA WORLD CUPのクレジットもある
自分の名前の横に‘日の丸’があるのは照れくさけれど何となく嬉しい


以前にも書いたことだけど_
私は子どもの頃 手塚治虫の『COM』そして白土三平の『ガロ』に強く影響を受けている
POP ARTとして豊饒で先鋭的な漫画表現にやられたのだ
一方『少年マガジン』では「明日のジョー」「巨人の星」といった王道漫画の全盛期で
こちらも毎週発売日を心待ちにし貪るように読んでいた
それらと当時始まったサイケデリック・ロック革命_
つまりジミヘンドリックスやクリームを始めとする荒れたギターの音があい混ざり合って自分の「基礎」が出来てしまったのだと思っている

私の人生の指針は実に単純で
これら多感な頃にシビれたものへ如何に自分なりの返答をするかということだけだ


自分にかけられた魔法を自分で解くこと_

それは今でも私をゾクゾクさせている


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by hirokimafuyu | 2007-03-26 00:42 | POP ART
2007年 03月 20日

記憶なんかなくなっちゃえばいいのに_

先週末 続けて外出をした
仕事がらみだが酒の席もあって沢山の人と話をした
自分としては長丁場の作画作業を中断してのことで 気分転換の意味もあった
充実した時間を過ごせたのは出会った人達に恵まれたからだろう

こうして三日ぶりに仕事場で「再会」した絵からは先週までと違う表情を読み取ることが出来る
客観的な視点が立ち どうすれば良いかが冷静に分かるからだ
ここから最後の一筆でどちらにも転ぶことになる

絵を書く過程では 丹念に塗り込むだけでなく勢いで筆を踊らすことも必要だ
それがないと ただ御丁寧なだけの野暮な絵になってしまう

こんなことを改めて書くのも ついその落とし穴にはまりそうになるからだ
キャリアや技術も作画の際のところでは余り意味を持たない
最後のフィニッシュに必要なのは今の自分の衝動でしかないはずだ


 記憶なんかなくなっちゃえばいいのに

これは昨夜最後に寄ったBAR地球屋のカウンターで あるミュージシャン氏が酔っぱらって呟いたひと言だ
自分を支配する保守性やしがらみを嫌って思わず洩らした言葉なのだろう
ここ数日で一番の言葉として響いている

いつだって今始めたかのような新鮮さで絵に向かいたい_



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by hirokimafuyu | 2007-03-20 00:39 | POP ART
2007年 03月 10日

hikari no kakikata

漠然としたイメージはあって
いろいろと試しているが掴めない

私は今 光の表現を探している_
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by hirokimafuyu | 2007-03-10 14:26 | POP ART