Hiroki Mafuyu Blog

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2008年 04月 24日

Moonlight Over Paris_

パリは素晴らしかった

空港からホテルまで市街地の外側を走るTAXIから見た街風景にさえ
彩度を押さえた色使いを感じることが出来た
何の変哲もない郊外のビル群
目立つことを良しとする企業広告にしてもやりすぎて下品になったものが見あたらないのだ
その後知ったパリ市内の名所旧跡は勿論のこと、
街外れの小さなカフェでさえその意識を感じ取ることは出来た
改めて美しさとは節度から生まれるものなのだと思った


たかだか1週間の滞在で何が分かるかといわれればそれまでだけど
私は今まで自分の皮膚感覚を一番に生きてきた
理屈でなく駄目なものは駄目で、解釈はそれからになる
今回の渡仏の目的_
カレッジでのワークショップという慌ただしい時間が流れるさなかでさえ美に対して苛立つことはなかった
それはやはり凄いことだと思う

ただ残念なのはあまりにも時間が少なかったこと、
仕事だったので仕方がないが
それでも出来る限り街を歩き カフェや雑踏でその空気に触れることを心がけた
次は時間を作ってもっともっとパリの街を歩き廻りたいと思う


それでも充実した旅であったことでは間違いない
これは通訳を引き受けてくれた野田謙介氏を始め 出会った人達に恵まれたからだろう

教え子達との再会も果たすことが出来た
Eveはモンマルトルのレストランを予約してくれ
図らずも日本的にいえば「同窓会」のような雰囲気で食事を楽しむことが出来た
彼女は昨年就職したデザイン会社で既にかなりの責任を負う立場のようで
大人びて より魅力的な女性になっていた

Eveと同期に東京に来ていたAchilleは今ニューヨークで働いている
パリ行きが決まった際に出したメールには真っ先に返事をくれた

Dear Hiroki,

That's such a good new your are coming to Paris.
You will really enjoy your time here and know more about french comix.
I won't be able to meet to you because I'm working in New York City for the moment (I am in great design packaging agency) but I can give you the best comix address in Paris and th place to go.
I am so disappointed we can meet again, you learnt me so much.
Let me know if you need anything else.
Have a good trip, the french students are lucky.

Achille Lenglemetz


漫画が大好きなAchille
会えなかったのは残念だけど
彼がニューヨークで頑張ってるのは素晴らしいことだと思う
いつかまた必ず彼と会いたい

Charlesは再会したその直前 就職先との契約書にサインをしてきたと言っていた
パリの会社で鉄道車両関係のデザインをすることになるようだ
この日まで約半年インターンとして試されていたらしく
正式に決まったことで安堵している表情が印象的だった
「おめでとうCharles!」
Emmanuel はニューヨークでの就職を希望していて それももうすぐ決まるとのこと
皆 本当に頑張っているようでこちらまで嬉しくなる

ワークショップでは現役学生のNicolas, Gium, Arnaud がことあるごとにフォローをしてくれた
私の課題について 東京で経験のある彼等がその意味について改めて説明してくれたのだ
彼等は短期留学の際 3ヶ月間私の授業を受けたことで今回のワークショップのクラスには入れないとのこと、
それでもいつも誰かしらがクラスに紛れ込んで潤滑油のような役割を負ってくれていた
そのおかげで学生達とも随分打ち解けることが出来たように思う
本当に感謝している

思えば私の外国体験は 初めてニューヨークに行った時からずっと仕事がらみだ
それはそれで刺激的なのだけれど
一度 街や美術館を廻るだけの観光をしてみたいと思わせる魅力がパリにはあった

美しく調和の取れた街を歩き回り
疲れたら街角のカフェでワインを飲む、

なんて素晴らしい、
私はもう一度あの場所に戻ってみたいと思う



p.s.
幸福な時間を過ごせたのはワークショップの通訳を務めてくれた野田謙介氏の力に寄るものだろう。
パリ在住5年の野田氏は、京都大学を卒業後、パリ第七大学に留学。
早くから漫画とB.D(バンド・デシネ)の比較に興味を持ち趣味を超えた研究をして来たようだ。
昨年「月刊ペン」誌8月号では「世界のコミック大研究」という企画・構成を担当。
COMICの起源から始まり現在に至る変化の詳細な記述には驚かされる思いがした。
出会いは、先ず友人の東大教授、星埜守之氏に今回の渡仏を相談したことによる。
星埜さんの教え子筋でパリ第七大学に留学している中田健太郎氏を紹介して貰い、
その中田氏がワークショップの概要を理解した上で、改めて適任者として野田氏を推薦してくれたのだ。
私にとっては、これら全ての流れが縁を感じさせるものだった。
野田氏には通訳だけでなく、地下鉄の乗り方や、短時間での美術館の観賞の仕方まで教えていただいた。
16日の「同窓会」も、彼が同席してくれたおかげで、初めて皆が母国語で話をすることが出来た。
心からの感謝をしたい。

野田氏、中田氏共々、日本に帰国した際はお酒を呑む約束をしている。
お二人とは、これから友人としてのつき合いが始まることを願っている。


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by hirokimafuyu | 2008-04-24 00:01 | 雑記


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