Hiroki Mafuyu Blog

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2007年 03月 03日

同志_

3月になって最初の週末 懐かしい人と会った
1991年 雑誌「宝島」で漫画「LOVERS」を連載した時の担当者N君だ

彼と会うのは2000年春の個展の時以来
現在は新しい出版社で編集をしている

仕事絡みの再会だが打ち合わせが済めば当然ちょっと呑もうかということになる
気心の知れた編集者と飲む酒は格別だ
お互い修羅場を共有した下地があるからだろう
何の気兼ねもいらない

「LOVERS」連載当時_私は30代半ば
イラストレーターとして世間に認知され始めた頃で多忙を極めていた
N君は20代半ば
サブカルチャー雑誌「宝島」の斬り込み隊長として生意気盛りの若者だった
最初の打ち合わせの時から容赦なく刺激的な言葉をぶつけてくる

この頃 私はシリーズ小説の装幀画と挿絵の仕事を複数抱えていた
そこへ「LOVERS」の連載で平均睡眠時間は3時間ほどになってしまった
仕事場の床に寝転がり 毛布一枚で仮眠を取る生活が続く
アシスタントをしてくれた人達にも助けられてのことだが本当に良く凌いだものだと思う
体にも何処かしらその頃の記憶が残っていて 酒場でN君と隣り合わせただけで修羅場の風が甦る気さえする


一旦社会に出れば学生時代のような気分で友人を作ることは出来ないだろう
生まれも育ちも違う者が理解し合うには軋轢を怖がらず本音で仕事をすることでしかないと思う
一番リアルな場所での鬩ぎ合い そこで初めて同志のような友情が生まれるのではないだろうか

嫌われることを畏れてはいけない

私にはそんな戦友ともいえる編集者の友人がN君の他にも何人かいる
相変わらず耳痛い言葉を吐きながら でも皆とても優しい


心から感謝している_




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by hirokimafuyu | 2007-03-03 22:51 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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