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2006年 06月 07日

見えるものと観えないもの

横尾忠則の対談集で
「見えるものと観えないもの」(1992年・筑摩書房)
という本があり最近仕事の合間にパラパラ読み返している

あとがきに_
「見えるもの」は物質的世界を表し、「観えないもの」は非物質的世界、まあここでは異界を指しているつもりである。ぼくにとっての創造は非物質的世界を物質世界に逆参入させることであると考えている。それは物質界での現象はすべて非物質界におけるダミーであるという考えから発しているのである。
_とあり
全てそれを象徴する対論集になっている

対談者と章題だけで雰囲気は分かって貰えるだろう

生と死と芸術と       淀川長治
思いはエネルギーです    吉本ばなな
宇宙の愛          中沢新一
見えるものと見えないもの  栗本慎一郎
夢は霊感の源泉       河合隼雄
宇宙と狂気と愛       荒俣 宏
ヴィジョンの降臨      草間彌生
芸術家は畸人たれ      梅原 猛
想念の池にて遊ぶ      島田雅彦
アートは異界への扉だ    天野祐吉
芸術は真摯な遊び      黒澤 明

出版されて14年 その間に世紀も変わったが
「見えるもの」 _表層の価値観は益々ヒートアップして
「観えないもの」_内面を知る努力はより蔑ろにされている感がある

勝ち組・負け組という言葉が象徴するように
分かりやすさ・面白さだけが闊歩している世の中で内面は何処へ行けば良いのか

絵を描いていて最も好きな瞬間は
一言では何色ともいえない中間色が生まれた時だ

不意に天から降りたように現れた色_
その色を感じている時の穏やかな緊張が好きだ


曖昧でありながら心に残るものを創りたい
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by hirokimafuyu | 2006-06-07 01:48 | POP ART


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